『サンキュー♥ちばフリーパスで乗りっぱなし旅』前編
⒈ 予定がない休日であること
⒉ 心身ともに良好であること
⒊ とにかく電車に乗りたい、または旅っぽいことがしたいという願望があること
⒋ 経済的に少し余裕があること
上記の条件が揃っていた日は、問答無用で〝旅〟が始まる!!
たかのの無計画紀行① サンキューちば♥フリーパスで乗りっぱなし旅 前編
有給消化のために取った平日休み、私は↑こんなことをしていた。
だって、遠くへ行きたかったんだもの
たかを
…それはさておき、今回の鍵となるのは『サンキュー❤︎ちばフリーパス』(以下サンキューパス)。JR管内、みどりの窓口の指定席券売機等で販売している。
詳細はこちら→今年も発売!サンキュー❤ちばフリーパス・フリー乗車券で秋の千葉をぐるっと旅しよう♪/千葉県公式観光情報サイト-まるごとe! ちば-
お分かりだろうか。
3900円で?2日間?千葉県内、指定路線の電車・バスが乗り降り放題!?
千葉を楽しみまくるには、夢みたいにお得なきっぷである。
サンキューパスでの乗りっぱなし旅、今回で地味に4回目…くらい、のはず?笑
今回はどんな〝旅〟になるだろうか!
…無計画な旅ではあるが帰宅できないと困るので、時刻表を片手に軽〜くアウトラインだけ作ってみる。
ぐっしゃぐしゃ。
乗車予定もなんとなく立て終わったので、さっそく出発!!🚃💨
【11:43なう】
おおっと!ここでたかの、いきなり目標の電車に乗り遅れたぞ!?
油断した…おにぎりをたらこか鮭かで迷っている場合じゃなかった…!
最寄りから千葉までの総武線各駅をいくつか見送り、既に5分超の遅れ。
いや待て、焦るのはまだ早い。
要は12:07時点で千葉に着いていればいいわけだ。千葉行きの快速へ乗り換えられればまだ希望は…!(と、車内で悶々としている私の顔はきっと特筆しがたいものであろう)
ちょうどと言っては失礼極まりないが、総武線全線で数分の遅れが発生しており、直に接続する総武線快速も少なからず影響を受けていた。
途中の駅で隣のホームへダッシュ。
乗換案内上は1分間での乗り換えであったが、上記の理由もあってか、なんとかクリア。
あぁ、ちゃんと旅が始まった……
- 千葉 ー [外房線] → 大原
【12:10なう】
企画倒れの危機を乗り越え、軌道修正ができたところで外房線へ。
「安房鴨川行」の表示を見ると、非常に懐かしくなる。
外房・内房の乗りっぱなし旅、実は昨年やってみたのだ。
安房鴨川で乗り換え、文字通り房総半島を一周してみようツアー。
窓に注目。
ちょうど安房鴨川での乗り換えタイミングで、バケツをひっくり返したレベルの雨に襲われ、一時はどうなるかと思ったが…
和田浦を過ぎる頃には!
にわか雨が過ぎ去った後の晴れ間が、車窓から見える海を照らして…
あれは良かった、うん。
雨ねぇ…
……ん?
- 大原 ー [いすみ鉄道] → 上総中野
【13:20なう】
とりあえず大雨なんですが気にしてないからね!
— たかの (@sakary_) 2018年9月25日
今年はかつてない乗り継ぎ予定なので、計画中から笑ってました
うまく乗れるかな… pic.twitter.com/JlgNeqdTJT
大雨である。
ひたすらに、大雨である。
駅名標もびしょ濡れ。
思い出に浸っている間に大原に到着。うーん、去年に劣らない勢いで降っている。
誉田を過ぎたあたりでは空がまだ明るかったから、上がったりしないかなぁと期待するも、そんなに甘くないようである。日頃の行いのせいか…
JR駅舎の向こう側には、乗り継ぐ予定の列車が待機している。
さて。JR改札口からいすみ鉄道の乗り場に至るまでには、小さな売店がある。
いすみ鉄道のオフィシャルグッズはもちろん、旅のちょっとしたお供になる酒類・おつまみ、ちーばくんグッズまで幅広く販売している。
オフィシャルグッズコーナーで目を惹くのは、鉄道のキャッチコピー。
“ ここには、「なにもない」があります。 ”
あーーーーーーーー好きだぁぁぁぁ!!!!!!!
こほん、失礼しました。
クリアファイル、ゲット。
売店を抜けて乗車口へ。
きたきたー!
そして、見どころとして外せないのはやはり、
ムーミン列車!なんとも可愛らしいラッピング!
車両の中も、窓や運賃箱にムーミンと仲間たちがたくさんなのだ!
私は総元(ふさもと)が読めませんでした。
ここから、乗り換えポイントとなる上総中野まで1時間ほど。
がたんごとん。がたんごとん pic.twitter.com/e7qOxUdlld
— たかの (@sakary_) 2018年9月26日
沿線の名物やフォトスポット付近では、電車を減速してくれる。
「これより右手に見えてきます、池のほとりにムーミンたちがいます。振り返るようにしてご覧ください。」
乗務員さんの丁寧なアナウンスに感動。
【14:50なう】
走行中の心地よい音にちょっぴりうとうとしつつ、ゆったりと上総中野に到着。
名残惜しくもムーミン列車に別れを告げ……とか言ってる場合じゃないんだよ。雨が全く収まらないんだよ!!
ほぼ機能しない折りたたみ傘を片手に、足元をバシャバシャさせながら写真を撮る私に、
「雨、強くなってきちゃいましたね…」と、声をかけてくれた乗務員さんも苦笑い。
大丈夫っす!この旅🚃のコンセプトは、「人生なんとかなる」なんで!!(は?)
今回、運が良かったのは乗り継ぎ待機が20分のみだったこと。
実は昨年、いすみー小湊の乗りっぱなし旅にも出たことがあるが(お前は暇人か)、その時は90分くらい待っていた気がする。
この景色だったので、全く問題はなかったのだけど。
上総中野の古き良き駅舎には、訪れた旅行者が書き込んでいく「交流ノート」が置いてある。もし、乗り継ぎで時間が空いてしまった場合でも、これを読んでいるだけで結構な時間を潰せると思う。
今回も書き込みをしたのだが…雨で手が濡れているわ、小湊の車両が到着しちゃうわで焦って誤字だらけ。
これか?と思う汚い書き込みを見つけた方、生温かい目でスルーしてください。お願いします。
仲良く並びました。
- 上総中野 ー [小湊鉄道] → 五井
【15:00なう】
早くも乗り換えの時間。
駅舎から見て手前側のホームが、これから乗り込む小湊鉄道のホームである。
このレトロな感じ。
ド平日の真っ昼間。しかもご覧の通りの雨。始発から乗り込む物好きは私くらいである。
ここから1時間少々の乗車。当たり前だが、先ほどとは全く雰囲気が違う。
どこかコースター系のアトラクションを思い出す乗り心地に、ワクワクする自分がいた。日も落ちてきたのか、少し薄暗い中をひたすらに走っていく。森の中を探検しているような感覚である。脳内では「あーるっこー、あーるっこー♫」が自動再生中。
昨年は養老渓谷で途中下車し、周辺を「さんぽ」してみた。
歩けちゃうんですよねぇ。
スカスカの車内であったが、途中の上総牛久あたりから、学校帰りの高校生達がドカンと乗ってきた。
そうか、みんなにとって大事な足なんだな。
雨に降られて困った顔をしながら、タオルやら傘やらを片手に座席で同級生とおしゃべりをする彼ら。どことなく楽しそうである。
そんな若き学生たちと共に、私は五井に降り立ったのであった。
ーーー旅は続くよどこまでも?